2013/08/07(水)
かなりのご無沙汰しております。
中村店店長の佐脇でございます。
久々の登場ですが、本日も社会ネタにお付き合い下さい。
さて冒頭の言葉に覚えがある方は私と同じ年代ではないでしょうか。
今年も暑い日差しの中、”原爆の日”がやってきました。
冒頭の言葉 ”ピカドン” は漫画「はだしのゲン」の中で主人公ゲンが原爆の事をよんだ言葉です。
当時「週刊少年ジャンプ」を愛読していた小学4年生の私は、この漫画にくぎ付けになりました。
全身火傷で体の皮が全てめくれ水を求めてさまよう子供。
小学校の校庭に掘られた穴に投げ込まれる、黒こげで男女の区別もわからない死体の山
”水をくれ”と這いずりまわる被爆者を、蹴飛ばしながら先を急ぐ人々
幼い私にはあまりにショッキングな描写がこれでもかと迫ってきました。
中でも一番印象に残っているのは、ゲンの仲間で画家志望の学生、
たしかセイジさんと呼ばれてました。
原爆の光を浴び、全身に火傷をおったセイジさんは全身ぐるぐるの包帯巻き。
当時、原爆の火傷は”うつる”と思われていて、ゲンとセイジさんも
行く先々で人々から迫害を受け子供たちからも石を投げられる始末。
あまりのいじめの酷さにセイジさんは自らを ”ピカドン” と呼び
暴力をふるう人々に包帯を外して飛びかかろうとします。
恐怖で逃げ惑う人々。
画家を志した純朴な青年が自らを怪人にしてしまった回は今でも心に焼き付いてます。
あれから68年が過ぎた今でも同じような事が起きています。
そう”福島”の現実です。
海産物は勿論の事、農作物や米など全ての産物が汚染された物として扱われています。
人も同じく、福島から来たと言うだけで差別されています。
原発事故の近くから避難した未婚の女性達の中にはもう結婚出来ないのでは?と
本気で心配している人もいるそうです。
ゲンやセイジさんと全く同じ扱いです。今でもそんな事になってしまうんです。
福島第一原発の周りにはおびただしい数の汚染水タンクがあります。
あの姿を見ると私は、先のはだしのゲンに出てくる、校庭に横たわった被爆者の遺体を
思い浮かべてしまいます。あのタンクの姿が地獄絵図に見えます。
一体いくつのタンクを並べれば気が済むのでしょうか?
どれだけの人々の心を殺せば気が済むのでしょうか?
そんなに原発が必要なんでしょうか?
この夏、私は40年ぶりに「はだしのゲン」を読み返したいと思ってます。
そして小学校4年生の時の純粋な気持ちに戻って、
今自分に出来る事は何か、もう1度考えたいと思います。
皆さんも機会があれば是非読んで下さい。本当に心に響く作品です。
自民党の議員さん全員も読めば原発なくなると思うのですが!