2014/03/11(火)
中村店店長の佐脇です。
3・11
またあの忌まわしい日がやってきました。
あの日の事は今でも鮮明すぎる程、記憶が脳に刻まれています。
その日は中村区のK様邸でキッチンの施工日でした。
朝K様邸でキッチンの納品と組み立てに立会い、大工さんと打合せをして
午後に事務所に戻り昼食を取って暫くした頃、何かめまいの様にくらくらしてして
”何だろう”と思ったら、”地震だっ!”誰かが叫びました。
あわてて廻りを見まわすと、ショールームの囲炉裏に吊ってある自在鉤が
ゆっくり大きく揺れてました。
かなりの長い間揺れていた記憶が有ります。
震源地が東北と聞いて”ビックリ”
”一体東北はどうなっているんだろう”
恐れた通り、その時の東北の状況は皆さん御承知の通りです。
何百キロも離れた愛知であの揺れです。
東北があの瞬間どんなだったか、我々には想像もつきません。
あの状況ですぐに外に逃げるなど、頭でわかっていても
行動に移す事は簡単ではなかっと思います。
むしろあの状況で、あんなに沢山の人が
高台に避難していた事の方が、私としては驚きでした。
昔からの津波の教訓が生かされていたのでしょうね。
これが我々の住む東海で起こったら!
恐らくとんでもない被害になる事でしょう。
この3年間ずっとブログにも書いてきましたが、
「今、私達に出来る事って何だろう」
私なりにずっと考えてきました。
義援金の募金をしたり、東北の物を買ったり
我々に出来る事はそれ位しかありませんでした。
勿論今後もそういった行動は大切でしょう。
でももっと大切な事が有るんじゃないか?
はっきりとした答えはまだ出せません。
今日のテレビにも各局で出演されていましたが、
東北アンテナショップ”みちのく屋”さん
http://touhoku-michinokuya.jimdo.com/
こちらの店長であり代表の若林さん。
以前、お会いした際にこんな言葉のやりとりがありました。
”安江工務店さんってリフォーム屋さんですよね”
”オール電化って今どうですか?”って聞かれました。
”今は東電の原発事故の事もあってオール電化は勧めにくいですね”
とお答えすると、若林さんはこう答えました。
”私の仙台の実家はオール電化です。
オール電化って震災の際に一番復旧が早いいんですよ!
反対に一番復旧が遅いのがガス。
特に都市ガスは最悪で、復旧に1カ月位かかってました。
その間ご近所の方は風呂も入れず困っていらっしゃったので、
実家のお風呂をご近所に解放してました。”
若林さんはこうもおっしゃってました。
”確かに東電は憎いです。でもオール電化っていいんですよ。
実家の父母もオール電化にして良かったと言ってました”
私は”目から鱗”では無く”耳から鱗”状態でした。
結局我々の知識ってこんなものなんですね。
本当に必要なものが提案出来ているのだろうか?
本当に便利なものをお勧め出来ているのだろうか?
疑問です。
当社の理念
”すべてのお客様に安らぐ「住まい」を提供する”
これが本当の意味で実現出来れば、
この東海で未曾有の震災が起こった際も、
何かの助けになるのではないか。
宮城県で”震災の語り部”をしている女子高生がテレビでこう言ってました。
”私達は同情なんかいらない共感してもらいたんです。”
その言葉が胸に刺さりました。
確かに、共感することで二度と同じ悲劇が起きない様に
行動が起こせるんじゃないか。
そう思いました。
今の仕事に誇りを持ち、我々を信用してくれたお客様に
全力で安心出来る住まいを提供する。
少なくとも、これが今私達に出来る事だと思います。
東北の人達に恥じない様、頑張ります。