2010/05/13(木)
ミズノです。
このあいだ、たまたまテレビで見た、雨宮 清さんという人の話です。
「山梨日立建機」という会社の社長さんで、社名からわかるように、
クレーンやショベルカーなど、建設機械を売っています。
1995年、雨宮社長は、カンボジアに建設機械を売りに行ったのですが、
街の人たちを見て、がく然とします。
とても多くの人が、足や手を地雷で吹き飛ばされて、
松葉杖で不自由に歩き回っている光景を見たからです。
雨宮さんは、そこから、「よし、地雷除去の機械を自分が作る!」
と考えるのですが、そもそも地雷除去というと、
1メートル四方ぐらいにロープで囲んだ部分を作って、
(その前に、草や低木があったら全部きれいに刈り込んで)
そこを慎重に、まさに手探りで作業をするので、
1日かかってもどれだけも除去できないのが現実で、
また、慎重に作業しても、いつ爆発するかもわからない、
死と隣り合わせの、危険な作業です。
それを、雨宮さんは何年もかけて、
見かけはふつうの建設機械のような重機で、
地雷が埋まってそうなところを、手当たり次第に
ローラー状の部品で地面を掘り起こしながら・・・
・・・次々に地雷をその場で爆破処理までできてしまうような、
画期的な機械を開発して、カンボジアやアンゴラで、
実際に地雷除去ができるようになりました。
でも、これまでに、開発費が10億円で、そのうち7億5千万円が
まだ赤字のままです。でも、ぜんぜん気にした様子もないんです。
『情けは人のためならず』というのを、さいきんの人は、
「情けをかけると、甘えてその人のためにならないから
情けはかけちゃダメだ」という意味だと間違って解釈しているようですが、
雨宮さんは、本当に多くの情けを、地球規模で与えることができる
偉大な人だと思います。
・・・・で、なんでこんな話を書いたんでしょう・・・・
・・・よくわかりません。
でも、カッコいい生き方だと思いました。