2015/07/23(木)
こんばんわ。
中村店のK.Sです。 梅雨はあけましたが、雨模様が続きます。
蒸し暑くてかないませんね。
さて、今回の話題は、耐震工事です。 なぜ、今耐震なのか・・・・
それは、日本各地で地震が起きていて、火山の噴火なども懸念される事態からです。
九州など地震がめったにおこらない地域でも起きていますからね。南海トラフ大地震が心配です。
※南海トラフというのは、駿河湾から九州沖にかけて存在する海溝です。
戸建にお住いの皆様で、築年数がだいぶ経過している方は、
この耐震を気にしているかたも多いのではないでしょうか?
普段は忘れているのですが、大きな地震のニュースがあったり、お住まいの地域で地震にあったりすると、
我が家は大丈夫かな…..心配になることもあるかと思います。
今日からは しばらく耐震工事についてのことを書いていきたいと思いますが、
いきなり本題に入る前に我が国の建築の歴史から、
紐解いていかねばなりません。
まず、私たちの国で「建築基準法」の前身である
市街地建築物法施行ができたのは1920年(大正9年)です。
こちらができたきっかけは、1891年の濃尾地震(マグニチュード8.0)と言われています。
その後1923年関東大震災が起こり、翌年の1924年に「耐震規定」が盛り込まれました。
そして1950年(昭和25年)にやっと建築基準法ができました。
その後、1964年(昭和39年)の新潟地震、1968年(昭和43年)におきた十勝沖地震(ともにマグニチュード7.5)を受け
1971年(昭和46年)に、初めて耐震基準が見直されました。
そしてその後、1978年(昭和53年) 宮城県沖地震(マグニチュード7.4)の被害を受け、1981年(昭和56年)に
建築基準法が大きく改正されることになりました。
大きな災害が起こると、基準ができますね。
この時の昭和56年(1981年)の、建築基準法の改正で定められたのが現在に引き継がれる「新耐震基準」です。
この改正では以下のような耐震性が定義付けられています。
比較的よく起きる中程度の地震に対し、軽度なひび割れ程度
まれに起きる大地震に対し、崩壊・倒壊しない程
その後、1995年(平成7年)に起きた兵庫県南部地震(マグニチュード7.2)が起こりました。
昭和56年の耐震基準前の建物が多く倒壊する結果となりしたが、
新耐震基準を満たす建物が全壊を免れたことで、
その基準の正しさを実証することになりました。
我が国の耐震基準は、過去の地震の教訓を生かして、進化しています。
それが、生きた法律と言われるゆえんです。
それでは、また。
次回も『耐震』に関する話題をお送りします。