2015/08/09(日)
中村店のアイザです。
先日の屋根工事の続きパート3です。
と言いましても工事自体は先日無事完了致しました!
天候不良の影響で予定より長引き、お盆前に終わるかとヒヤヒヤしましたが、
幸いにも台風が過ぎた後は晴天が続き、無事に終わることができました。
さて、前回は屋根材を葺き始めたところまでご紹介しましたが、
今回はちょっと予告した実験のことと、屋根材の紹介をしたいと思います。
今回使用した屋根材は、ニチハというメーカーの「横暖ルーフ」という商品です。
↓ メーカーさんホームページがコチラです。
http://www.nichiha.co.jp/loof/centerloof/loof_a.html
こちらの商品は簡単に言いますと、遮音性と断熱性能のある硬質ウレタンフォームを芯材にして、
ガルバリウム鋼板という非常に耐久性の高く、しかも遮熱性能を備えた金属板を組み合わせたもので、
軽くて施工性も優れた、リフォームに最適な屋根材なんです!
良く使用される場面としては、スレート瓦(一般によくカラーベストと言われるものですね)からの葺き替えで使用されます。
スレート瓦を剥がさずにそのまま上に張り付けて使用(重ね葺き工法と言います)できるので、とても便利な商品です!
この商品を使用して実験をしたのですが、遮熱性能を確かめてみました!
この日の最高気温は32℃。いわゆる真夏日ですね。
さて、屋根の上で気温を測ってみると・・・
はい!38℃です!!
屋根の上では猛暑日です。
ちょっと画像では見難いですが、熱中症の警報マークも出ています。
この暑さの中で施工していただいている職人さん、本当にありがとうございます!
お互いに熱中症には気を付けましょう。
さてさて、この気温の中で屋根の表面温度は何℃になると思いますか?
非接触温度計という、レーザーを当てた箇所の温度が計測できる機械で測ってみました。
はい!何と73.8℃!!
立ち止まっていると、靴の裏が貼りつきそうになります。
うっかり素手で触ってしまうと、火傷するのではないかと感じます。
屋根の上はこんなに高熱になっているのです。
さて、ここからが実験の本題。
では、遮熱性能があるという「横暖ルーフ」
その表面温度は何℃になるのでしょうか?
正解はこちら!
62.4℃です!
その差、なんと11.4℃!!
素晴らしい遮熱性能を発揮しています!
屋根の表面温度が10℃下がると、室温ではだいたい-2℃になると言われています。
もちろん、断熱材の性能や屋根裏の換気状況によっても変わってきますが、
確実に効果は見込めますね。
もちろんエアコン等の省エネにもなりますよ。
今回は屋根材での検証でしたが、最近よく使用される、いわゆる「遮熱塗料」で塗装するのも同様の効果が見込めます。
いずれ遮熱塗料の紹介もしたいと思います。
次回の更新では、葺き上がりまで一気に紹介します!
今回はここまで。