2015/09/05(土)
おはようございます。 中村店の K.Sです。
今日は朝から素晴らしく気持ちの良い気候です。
昨日は久々の晴れ間でしたが、昼に急に雨が降りましたね。
毎日天候が悪く、外廻り工事の職人さんも、この日を待っていました!と意気揚々と1日が始まったのですが・・・・
ショックでしたね。まあ気を取り直して参りましょう。明けない夜も、やまない雨もないわけですから。
さて、今日は福祉住環境シリーズ第2弾。(シリーズ展開が好きですね)
高齢者や障害者にとっての負担の少ないトイレについて考えたいと思います。
一般的に高齢者はトイレを使用する回数が多くなるという傾向にあります。
したがって、トイレへの動線をなるべく短くすることが、
高齢者、障害者、ならびに介助者の負担の軽減には重要です。
高齢者は寝室からトイレの位置が4 mを超えると、遠く感じるといわれています。
加齢に伴い、下肢機能や姿勢保持能力も低下するため、立ち座り動作が次第に困難になってきます。
和式便器からの立ち座りは、足腰への大きな負担になるので、
様式便器への交換が必要です。
また、トイレの出入り口のドアは、開閉動作がしやすい引戸にするのが理想的です。
しかし間取りの都合などで、開き戸にしなければならないときは、外開きにします。
何故かというと、トイレから出るとき、戸の動きを避けるため、身体を大きく動かさねばならず、万が一トイレで倒れた場合には
外からの救助が困難になるからです。
▲引戸で横から入るトイレの場合
トイレに正面からアプローチするタイプの、いわゆる最も戸建で多いタイプのトイレですが、
一般的なクルマ椅子の全長は1100㎜ほどありますので、便器の前方にそれ以上のスペースがほしいところです。
トイレの長手方向が1800㎜ほどの内寸があると余裕があります。
※ただこれほど正面に長いトイレが少ないかと思います。
リフォームでトイレ工事をする場合、現実的に横から入るタイプのトイレにすることが、可能であると思います。(家の間取りと構造によります)
次回は、実際の例で将来的な介護を考えたトイレ空間のプランをご紹介します。
それでは。