2011/08/23(火)
皆様ご無沙汰しております。
中村店の佐脇です。
今日は、とある飲食店でのひとコマ。
先日工事現場で打合せが長引き、
昼食が取れずじまいで午後3時を迎えていました。
当然殆どの飲食店はアイドルタイム(準備時間)
で店をしめております。
コンビニで何か買って遅めの昼食をすまそうと思っていたところ、
100m位先に某牛丼店の看板が見えました。
最近よく宣伝をしていてマクドナルドを抜いて
業界一位に躍進したグループの牛丼店です。
席について注文をすまし出てくるのを待っている時でした。
迎えの席に親子連れが座っており、
注文したお子様用の牛丼を従業員が持ってきたところでした。
従業員が立ち去った後に、お父さんらしき人が、
別の従業員に声をかけ、
「小さいフォークとスプーンを持ってきて下さい。」
とお願いされました。
するとその40代位の女性従業員が
”「あとで持ってきます」”と答えました。
”えっ”と私はびっくりしてしまいました。
今までそんな受け答えをする飲食店員を見た事ありません。
私が注意をしようと思ったその時、
お父さんらしき人がその従業員の所へ駆け寄り
「ちょっとあなた、後で持ってくるとはどういう事?」
「料理は席に運ばれているのに子供に食べるなということなの?」
と怒り心頭のご様子。さすがにその従業員も
「すいません」を3回位繰り返していましたが、
何か心がこもっていない謝り方。
結局そのお父さんはお子様用のフォークとスプーンを
受け取り席に戻りました。
ところがその従業員は厨房へ戻る途中、
おおきな溜息をしていました。
それはあたかも、
嫌な客に捕まっちゃったな的な溜息に聞こえました。
どうやらその従業員はベテランらしく
他の従業員もその様子を目の当たりにしていながら見て見ぬふり。
なんだかとても嫌な気分になり、
何を食べたか忘れる位でした。
たった一言の「あとで・・・」が「すぐに・・・」であれば
何事もなく過ぎたひと時でした。
このたった3文字の言葉の違いで
この店が失ったものは大変大きいと思います。
そのご家族・それを聞いていた私、
少なくともこの2組は2度とその店には行かないでしょう。
それよりもこの会社の10年後を垣間見た時、
はたして今の様な繁栄が有るでしょうか。
今の時代、ちょっとした気の緩みから
転落していく企業は多いと思います。
我々も同じ接客業としてこの様なマイナス言葉は
絶対に口に出してはいけないと思います。
あたりまえの事をあたりまえに行うことの難しさ、
またそれを従業員にやり切らせる厳しさ、
非常に考えさせられたひとコマでした。