2011/02/08(火)
北店の小瀬です。
文章の完成度は無視して、サラッと読みきってください。
ニコニコ家族 ①
楽しく会話をしている家族づれがファミリーカーで旅行中。都心から北へ遠く離れた温泉街へ向かって車を走らせている。天気もよく、運転手のお父さんも長期休暇が取れて気分がいい。助手席には後ろの席ではしゃぐ子どもたちをたしなめるお母さん。車内では人気ヒーローやアニメの曲が入ったカセットテープがスピーカーから流れている。自然と会話も弾み、笑顔の耐えないドライブだ。
この車の後ろには、二十代前半の少し気が短い青年が、軽快なロックンロールを聞きながら一人で運転している。彼は朝寝坊をしてしまい、デートの待ち合わせ場所に向かって走らせているところだった。自然とアクセルが深くなり、イライラが募っていく。地元ではかなり道に詳しく、走りなれている様子。
「ちょっと。・・・前の車遅くねー?」
時計を見るともうすぐ約束の時間。彼は、いくつかの抜け道を知っているので、道を変えて行こうと思い脇道に入って行った。
「少し時間を稼がなくては・・・。」
彼女は結構時間にうるさい。前のデートのときにも二・三分遅れただけなのに理由も聞かず、いきなり無言で帰り始める始末。ここ最近やっと機嫌が直ってきて、あの時以来のデートなのに、また怒らせてしまうことだけはどうしても避けたいと思っていた。
彼は地元の人でも知らないような抜け道を、ここぞとばかりに軽快なハンドルさばきで距離を縮めていく。
「この道を抜けて、大通りを右に曲がれば・・・ok。」
彼は脇道から大通りに出るところで、行きかういくつかの車のタイミングを見計らってから本通りに出た。彼は少し『ほっ』として何気なく前の車を見ると、見覚えのある車に違和感を感じた。
「あれ。この車・・・さっきのか?」
ナンバーを見ると他県の46―49 。間違いなくニコニコファミリーカーだ。
「何で?・・・何でおるの。・・・ヨロシク!(46―49)」(怒)
後ろのガラス越しには二人の子どもたちが何かを歌っているようにリズミカルな動きで横に揺れている。
「楽しいそうですね!ヨロシク!」(怒)
第一話終 続く・・・。