2011/02/18(金)
ニコニコ家族①
その頃、喧嘩中の夫婦の車はかみ合わない会話がヒートアップ。
「ちょっと聞けよ。」
「ブーンブーンブーンブーン。」
「聞いてるわよ。」
「聞いてないだろ。」
「ブーンブーンブーンブーン。」
「ごまかす気でしょ。」
二人はラジオの音が聞こえないくらいの声を出していたが、前の車のアクセル音は聞こえているよだ。
「ブーンブーンブーンブーン。」
「俺は、前の車のことを・・・。」
「ブーンブーンブーンブーン。」
「前の車って?これ?」
「ブーンブーンブーンブーン。」
「あーーーー、うるさい!」(二人)
二人が前の車を運転している少し気が短い彼に目を向けると、上に跳ねたり、横に揺れたり、肩が震えたりするのが見える。
妻はその彼の様子をしばらく黙って見続けた後、『クスッ』と、笑った。
(あの人、ノリノリねえ。きっとデートに行くのね?)(笑)
主人は少し穏やかになった妻の顔を見て『ホッ』とした。
この後ろのサラリーマンの二人は車中で起きた事件に取り組んでいた。
「お前、誰かから何か聞いているのか?」
「いいえ、何も聞いていないですよ。」
「じゃあ、一体どこまで分かっているんだ?」
「いいえ、詳しいことは何も分かっていないんですが・・・。」
「じゃあ、なぜ大変なことになったと言いきれるんだ。」
前の車の様子を良く見ていたノー天気な部下が自信たっぷりに半笑いで、
「私は、先を見る目があるんですよ。」
『プッチン』
部長の線が切れた。