2017/01/11(水)
こんばんわ。中村店 K.Sです。
正月は結構温かったのですが、最近は空気が冷えていますね。冬であることを思いしらされます。
お家の中、北側の部屋とか寒くないですか? 洗面所に手を洗いに行くのって嫌じゃないです?
今日はそんなことでお悩みのあなたに、お伝えしたいことがあります。一度ではお伝えできないので、
数回に分けながらお話をしていこうと思います。
家というものは、快適に住むことができてこそ、そこに暮らす自分や家族の心と体が癒される場になります。
よく本などで、子供が頭がよくなる間取りとか、夫婦の仲が良好に保てる間取りとか、間取り次第で家族の関係や
、暮らし方が大きく変わりますよという話が紹介されています。
間取りと同じように、家の中の『寒さ』にも、家族の暮らし方が大きく左右されます。
古くから日本の住宅は「夏」過ごしやすい家になるように、家作りがされてきました。
もともと日本は湿気が多く、昔は扇風機もエアコンもありませんでしたので、風を多く取り入れるように、窓部が大きくとられていました。
冬は今と同じように寒かったと思うのですが、それでも夏に過ごしやすい家を重視したのは、
夏のほうが人が病気で死ぬことが多かったようですね。冷蔵庫もない時代ですから、食べ物が傷み、それを食して体を悪くするということ
だと思います。 現代は冷蔵庫や扇風機・エアコンがあるから、夏はまあなんとか凌げます。
我々日本人が、長い間、夏過ごしやすい家に固執してきたのは、
吉田兼好が徒然草で 日本の家づくりは『夏を旨とすべし』と書いたことに起因するのかもしれませんね。
以下に、吉田兼好の書いた徒然草 第55段目を記して、今日は終わりたいと思います。
「家のつくりやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり。
深き水は涼しげなし、淺くて流れたる、遙かに涼し。細かなるものを見るに、遣戸は蔀の間よりもあかし。
天井の高きは、冬寒く、燈くらし。造作は用なき所をつくりたる、見るもおもしろく、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定めあひ侍りし。」
吉田兼好が今生きていたら、逆のことを言うでしょうね。家作りは『冬』を旨とすべし!と・・・。
次回からは、家の寒さを和らげるには、どうしていくべきなのかを、お話していきたいと思います。それでは、また。