2017/01/13(金)
おはようございます。中村店 K.Sです。
今日はとても寒いです。 事情があり今晩は雪が降らないでほしいと思う朝です。
さて、本日は2回前に書きました日本人の家は夏過ごしやすく、冬に寒く活動しにくい家が多いという話の
続きです。 2015年 厚生労働省の発表した人口動態データを見ながら、お話をすすめていきたいと思います。
厚生労働省の「2015年人口動態統計月報年報」によると、2015年の日本の死亡数は129万428人で、前年に比べて1万7,424人増加しています。
75歳以上の高齢者の死亡数は1975年以降に増加し、2012年からは全死亡数の7割を超えています。
日本人の死因第一位は『悪性腫瘍』つまりガンです。
死因順位は、(1)悪性新生物(がん) 37万131人、(2)心疾患 19万5,933人 (3)肺炎 12万846人、(4)脳血管疾患 11万1,875人、(5)老衰 8万4,755人となっています。
第1位のがんは、2015年の全死亡者に占める割合が28.7%と高いです。3.5人に一人はガンで死ぬということです。人間いつかは死にますが、苦しんで死ぬのは恐ろしいですね。
第2位の心疾患は、1985年に脳血管疾患にかわり第2位となり、その後も死亡数・死亡率ともに増加しており、2015年は全死亡者に占める割合は15.2%。
第3位の肺炎は1980年に第4位となり、その後も増加傾向が続き、2011年には脳血管疾患にかわり第3位となり、2015年の全死亡者に占める割合は 9.4%。
データを多用しましたが、家が冬でも寒くなくできれば、少なくともガン以外の病気は発生の確率を抑えることができます。
例えば脳卒中。高血圧が最大の起因材料と言われています。
高血圧になる原因はいろいろありますが、一般的に高齢になればなるほど、室内の温度差が10℃変わると、血圧があがります。
そして脳卒中の7割は家の中で起こります。外では血圧はあがりにくいのです。どうしてでしょうね?外の方が寒いのに。
それは外はもともと寒いので、気温差が10℃も気温差が起こりにくいのです。
家の中はどうでしょうか?温かいリビングと、洗面所やトイレといった場所では、10℃を超える気温差があるのではないでしょうか?
そうです。実は危険なのは家の中なのです。
この気温差が、『ヒートショック』と呼ばれる 高齢者特有の家庭内事故につながっていくのです。
それでは、そろそろお時間が来ましたので、今日はこの辺で。
次回はヒートショックの続きからです。 それでは。