2012/11/11(日)
中村店のサワキです。
今日は11月の11日。
1が揃って何かいい日だなとか、11日後は11月22日で”いい夫婦”の日だなとか、
平和な日常の中での何でもない”今日”に思いをめぐらしておりましたが、
新聞やニュースで、あの”3・11”から1年8か月がたった事を取り上げてました。
11という数字がこれほどまでに重くなってしまったあの震災から
20回目の11日を迎えたわけです。
昨日たまたま見ていたテレビで、被災した宮城の女子高校生が復興支援の一環で、
アメリカに2週間ホームステイをするドキュメンタリー番組を放映してました。
その中で、ある高校三年生の女の子に密着して取材をしていたのですが、
その子は津波で大好きだったお母さんを亡くし、お父さんと二人暮らし。
母を奪った海に憎しみと恐怖を感じて海を見るのも嫌になってしまったとの事。
そんな彼女をアメリカのホストファミリーのお嬢さんが海に誘います。
西海岸の明るい太陽の元で、海でたわむれる現地の人々の姿を見て、
彼女はは震災後初めて海へ入ります。
楽しそうにホストファミリーのお嬢さんと水をかけ合う姿を見て
アメリカってすごいなって思っちゃいました。
多分日本にいたら彼女は一生海へ入れなかったでしょう。
日本に帰る最後の夜、彼女はホストファミリーの奥さんに英語で手紙を読みます。
それには今まで胸の奥にしまっていた亡き母への思いが綴られており、
聞いていたホストファミリーの奥さんは涙を流し、
「今日から私があなたのお母さんになるわ」と言って彼女を抱き締めました。
日本に帰ってきた彼女の表情は明らかに変わっていました。
彼女の夢は当初日本を逃げ出したい一心で、得意な英語を生かし
海外に行きたいと思っていたようですが、今回のホームステイで
日本とアメリカの架け橋になれる仕事に就きたいと考えを改めたようです。
アメリカの人達でさえこんなにも被災者の為に一生懸命になってくれているのに
”11日”という日付にさえ何も感じなくなってしまった自分の愚かさを痛感しました。
被災者の方々は、人々に何を望みますか?の問いに
私達の事を忘れないでほしい。
こんな悲惨な出来事を風化させないでほしい。
お金や物資の援助よりも、こんな望みが一番多いそうです。
”無関心”が一番いけない事!
”3・11”を絶対に忘れない。
毎月11日はそんな思いで過ごしたいと思います。