安江工務店

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畳の表替えから、日本古来の産業に思うこと。

2013/12/26(木)

北店のK.Sです。

 

いよいよ今年も残り少なくなって、参りました。

皆様年越しの準備は進んでおりますでしょうか?

 

今日は、年末に多い工事の1つで『畳表替え』をさせて頂きました。

N様 ありがとうございました。

やはり、替えたばかりの畳は綺麗ですね。

美しいです。

 

この間、お客様から国産の畳って熊本産だけなのって質問を頂きました。

「えっ!?」 返答に困りました。

知りませんでしたので。

 

そういえば、私は畳の表替えを提案する際は、

熊本産か、中国産かの選択をしてもらっておりましたが、

そこに疑問を持つことはありませんでした。

 

職人さんに聞いたりして、少しだけ調べたところ、

国内ではイグサの生産だと、熊本が96%以上生産していました。

(H23年度の全国の栽培面積比率で)

熊本県以外では福岡がほんの少し生産して、その他は更にほんの少々。

 

これだと熊本産しかないような感じになりますね。

 

もともとは500年前に八代市千丁町大牟田上土城主、

岩崎主馬守忠久公が

領内の古閑淵前にいぐさを栽培させ、

特別の保護のもとに推奨されたのが始まりとされています。

 

イグサの栽培には、 豊富な水水はけの悪い土地

温暖で蒸し蒸しする気候が不可欠だそうです。

 

いい土地のか悪い土地なのかわからない表現ですね。

 

最近はイグサ栽培農家の軒数はと激減しているようです。

中国産のイグサのシェア拡大の影響と、日本人の和室離れです。

私もリフォームの際に、和室から洋室に替える工事をすることが

多々ありますので、身に覚えがあります。

 

イグサ農家の軒数が500軒を切ると、産業として成立しないそうです。

イグサ栽培に必要な専用の機械等の製作メーカーが

生産が少なすぎて、割に合わなくなって、製造を中止することに

なってくるからだそうです。

 

熊本県のイグサ農家はH23年度で679軒

デッドラインに年々近づいてきています。

国産の畳はどうなっていくのか?

結構切実な問題です。